『後藤は思う』 Vol.7 2008年12月
◇その1/4◆
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 さて、私は前立腺がんを患っていた、と過去形で書きたい。とりあえずは放射線治療が終了したからである。見つかってから実にさまざまな方々からご支援、貴重なアドバイス、激励を頂いたことに心からお礼を申し上げるとともに、おかげさまでとりあえずは治療が進んだものと感謝している。
 そこでこの間に考えたことを4回シリーズでエッセイにしたいと思う。環境マネジメントとは何の関係もないので、ご関心ない方はここで読むのをやめていただければ、お目汚しもの罪もかるくなると思うのであしからずご容赦ねがう。とはいえ、暗い話はおもしろくないので4回シリーズの最後は明るい話で年末を締めくくりたいと考えている。
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 さて、がんの原因はまだ分かっていない、というのが科学的研究の現状のようである。
私の勉強したところでは、どうもこれは「現代生活習慣病」のようである。こう言うと、ご自身が患っている方や、身内に患者がいるかご不幸のあった方々は一様に不愉快になるか、怒り出す。どうもこれは生活習慣病という言葉のイメージが悪く、個人の生活態度がよろしくないから病にかかる、と理解されているからのようである。
 しかし、がんに関しては現代では3人に1人、または2人に1人がこれを患うという予測があるようである。そうだとすると、すべてが遺伝とも思えないし、すべてが個人の生活態度に帰されるのもどうかと思う。どうも生活習慣が大きな要素を占めているらしいので、小生は「現代」生活習慣病といったのである。遺伝的要素はゼロではないようであるが必ずしも多くはないようである。生活習慣、たとえば厳格な家風、食物嗜好といったものの影響も大きいようであるが、もっとも大きいのは加齢に伴うイレギュラーな細胞分裂の増加と現代の日々の生活のようである。

 現代生活習慣病の原因は何か、小生の理解ではそれは「過剰ストレス」である。人間はストレスがないと生きていけないが、ストレスがありすぎても破綻をきたす。それでは、現代生活習慣病の原因である「過剰ストレス」の原因は何か。
 例えば、時間にしばられること、忙しすぎること、加工食品、多種の工業製品、健康診断(X線等)、環境中の有害化学物質(POPs, 水中物質) etc. etc.
まさに現代生活そのものである。さらに、日本人の場合、長寿と几帳面さがあるようである。

 過剰ストレスががんにつながる因果関係は正確にはわからないようであるが、過剰ストレスが免疫力を低下させることはほぼあきらかなようである。加えて、現代人の低体温がある。昔の人は農業で肉体労働をしたが今は、パソコン操作で目と指しか使っていないし、基本的に運動不足である。その低体温はがんの増殖には適しているようである(だから温熱療法が有効といわれる)。私自身も計ってみたら入院中の起床時の体温はおおむね35.8℃しかなかったのでおどろいた。子供のときは定かではないが平均体温といわれていた36.5℃はあったような記憶だか。

 過剰ストレスを緩和するのに無意識に行っているのが、たばこ、甘いものやアルコールの過剰摂取、はたまた過食、等々のようである。これが生活習慣病として悪いイメージを植えつけている。しかし、これらを避けようとすること自体が更なるストレスにつながる。

 現代生活習慣病の結末は、アトピー、リュウマチ、急性難聴、糖尿病、がん、うつ病、自殺etc. etc.の症状としてあらわれるようである。
 問題は発症したものを対症療法で治療したとして本当に治癒したかどうかということである。例えば、がんは切れば、できたものは取り去られるので転移していない限り一見では治癒だが、本当にそうだろうか。アトピーにステロイド剤を使っても根治しないばかりか悪化することが多いらしいのも対症療法にすぎないだからであろう。といっても、対症療法の重要性や必要性を否定しようというつもりは全くない。

 それではどうしたらよいか、その4/4で考えてみたい。
◇◆その1おわり◇
後藤敏彦
環境監査研究会
代表幹事
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