朝食はどのように摂るのが良いのだろうか?
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  食糧問題は,人類の持続可能性の根幹に係わる,重要な環境問題である.

  供給面から考えれば,農地の反収を増やすべく,植物工場の利用を提案してきた.アメリカなどでは,遺伝子改変植物の利用なども考えているようだ.

  一方,消費者サイドから考えれば,どうすれば良いのだろうか?

  現在のところ,二つの提案が出されているようだ.一つは,生活スタイルを昔に戻して,米食を中心とした食事にしたらどうかという意見である.もう一つは,食品廃棄物を減らして,食糧の無駄を無くせば良いというものである.
  日本の風土では,コムギやトウモロコシより米の生産が適していると言われている.パン食等では外国に穀物の供給を仰ぐことになるが,米食ならば国内で自給も可能であり,国内農地の利用率が高まり,ひいては世界の食糧問題の緩和に幾分かは貢献する.だから,米食中心の食事スタイルにしようと言われている.
  先日NHKで見ていたが,米食中心のライフスタイルは,今の時代に適わない面が多いようである.例えば,毎朝米を炊くのはパンを買ってくるより面倒であり,共稼ぎの家庭では大変である.米食が廃れた原因の一つは,こんなところにもあるのだろう.
  聞くところによると,台湾では朝食は家庭で摂らず,近所のレストランで摂るそうだ.朝食をレストランで摂ることにすれば,各家庭で毎朝米を炊く必要はなくなり,共稼ぎや独身の家庭でも,安心して御飯や御粥を食べることができるだろう.各家庭で調理せず,レストランで共同炊事する方が,米食を促進し,ひいては世界の食糧問題の緩和に役立ちそうである.
  実は,朝食に限らず,昼食や晩飯もレストランで摂るほうが,食品廃棄物を減らすことができるのである.食品廃棄物のかなりの部分は,コンビニ弁当に起因すると言われている.忙しい家庭ではコンビニ弁当の利用が増えるようであるが,これが廃棄物の増加につながっている.一方,レストランでは見込み生産を余りしないので,食品廃棄物量は少ない.だからレストランで食事をする方が,廃棄物が減って,食糧の無駄が少なくなるのである.
  その上,レストランで食事をすれば,繰り返し利用可能なトレー(つまり御茶碗や皿)を利用でき,容器包装廃棄物も大幅に減少する.さらに,共同炊事は大規模化できるので,エネルギー原単位が小さくでき,LCAの観点からも優れている.
  これだけの利点があるのだから,朝食に限らず三食とも,各家庭で調理するよりレストランで摂るほうが良い様に思われる.
  なに,レストランで飯を食うほど俺は豊かではないと.まー,レストランと言わず,食堂で食べると言えば良いのであろう.
水谷潤太郎
日本上下水道設計株式会社
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